ZRで撮影したLog3G10動画をDaVinci Resolveで編集する方法
ZRの動画撮影メニュー[動画記録ファイル形式]を[R3D NE 12-bit(R3D)]に設定すると、Log3G10動画を撮影できます。ここでは、撮影したLog3G10動画をDaVinci Resolveで編集する方法の一例として、Log3G10用LUTを使用する方法およびカラースペース変換機能を使用する方法をご紹介します。
- 最適な編集結果を得るために、事前に試し撮りおよびテスト編集を行うことをおすすめします。
- 以下に紹介する手順は2025年10月時点の情報です。
Log3G10用LUTを使用する方法
テクニカルLUTを使用したカラースペース変換の方法をご紹介します。
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DaVinci Resolveを起動して新規プロジェクトを作成する
[新規プロジェクト]をクリックし、表示された画面で任意のプロジェクト名を入力して[作成]をクリックします。
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LUTを読み込む
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[プロジェクト設定]アイコンをクリックする
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プロジェクト設定ダイアログで[カラーマネージメント]をクリックする
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[LUTフォルダーを開く]をクリックする
LUTフォルダーが開きます。LUTフォルダーの場所はOSによって異なります。
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Windows:
C:¥ProgramData¥Blackmagic Design¥DaVinci Resolve¥Support¥LUT
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macOS:
Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT/
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LUTフォルダーに任意のフォルダーを作成し、Log3G10用LUTを入れる
ここでは「RED」フォルダーを作成し、その中にLog3G10用LUTを入れています。
Log3G10用LUTのダウンロードについて
Log3G10用LUTは下記のURLからダウンロードしてください。
ZRにあらかじめインストールされているLUTについて
ZRには、RED社が提供しているIPP2 Output Presets 内の、RWG_Log3G10 to REC709_BT1886 with MEDIUM_CONTRAST and R_2_Medium size_33 v1.13が、カスタムメニューg15[3D LUT]>[LUTの選択]の[REC.709]としてあらかじめインストールされています。
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[リストを更新]をクリックする
LUTが読み込まれます。
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[カラーマネージメント]を設定する
次の設定を行い、[保存]をクリックします。
- [カラーサイエンス]:[DaVinci YRGB]
- [タイムラインカラースペース]:[REDWideGamutRGB/Log3G10]
- [出力カラースペース]:[Rec.709(Scene)](Windows)、[Rec.709-A](macOS)
- [3D LUT補間]:[テトラへドラル]
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動画素材を読み込む
動画素材をドラッグ&ドロップすると、動画が読み込まれます。
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読み込んだ動画のフレームレートがプロジェクトと一致していない場合、ダイアログが表示されます。プロジェクトのフレームレートを優先させるため、[変更しない]をクリックします。
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タイムラインを作成する
[ファイル]メニューの[新規タイムライン]をクリックします。表示されたダイアログで[空のタイムライン]のチェックを外し、[作成]をクリックすると、タイムラインが作成されます。
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ノードを追加する
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カラーページを表示する
ウィンドウ下にある[カラー]ボタンをクリックして、画面をカラーページに切り換えます。
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ノードを2つ以上追加する
ノードを右クリックし、[ノードを追加]>[シリアルノードを追加]でノードを追加します。同じ手順を繰り返してノードを複数作成します。
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テクニカルLUTを適用する
テクニカルLUTは、最後のノードに適用します。最後のノードをクリックし、ウィンドウ左上にある[LUT]ブラウザでLog3G10用テクニカルLUTを選んでダブルクリックします。
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カラーグレーディングを行う
動画のカラーグレーディングは、テクニカルLUTを適用したノードよりも前に位置するノードで行います。
- ノードを追加する場合は、テクニカルLUTを適用したノードよりも前に追加してください。
- カラーグレーディングの方法などについては、DaVinci ResolveのヘルプやBlackmagic Design社の公式ページなどをご覧ください。
ノードラベルについて
ノードを右クリックして[ノードラベル]を選ぶと、ノードにラベルをつけることができます。複数のノードを使用してグレーディングを行う場合、どのノードになにを適用したかをラベリングしておくと便利です。
カラースペース変換機能を使用する方法
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DaVinci Resolveを起動して新規プロジェクトを作成する
[新規プロジェクト]をクリックし、表示された画面で任意のプロジェクト名を入力して[作成]をクリックします。
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[カラーマネージメント]を設定する
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[プロジェクト設定]アイコンをクリックする
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プロジェクト設定ダイアログで[カラーマネージメント]をクリックする
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次の設定を行い、[保存]をクリックする
- [カラーサイエンス]:[DaVinci YRGB]
- [タイムラインカラースペース]:[REDWideGamutRGB/Log3G10]
- [出力カラースペース]:[Rec.709(Scene)](Windows)、[Rec.709-A](macOS)
- [3D LUT補間]:[テトラへドラル]
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動画素材を読み込む
動画素材をドラッグ&ドロップすると、動画が読み込まれます。
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読み込んだ動画のフレームレートがプロジェクトと一致していない場合、ダイアログが表示されます。プロジェクトのフレームレートを優先させるため、[変更しない]をクリックします。
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タイムラインを作成する
[ファイル]メニューの[新規タイムライン]をクリックします。表示されたダイアログで[空のタイムライン]のチェックを外し、[作成]をクリックすると、タイムラインが作成されます。
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ノードを追加する
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カラーページを表示する
ウィンドウ下にある[カラー]ボタンをクリックして、画面をカラーページに切り換えます。
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ノードを2つ以上追加する
ノードを右クリックし、[ノードを追加]>[シリアルノードを追加]でノードを追加します。同じ手順を繰り返してノードを複数作成します。
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[カラースペース変換]を設定する
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最後のノードにエフェクトを適用する
[エフェクト]>[カラースペース変換]をクリックし、最後のノードにドラッグ&ドロップします。
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最後のノードにカラースペースを設定する
次の設定を行います。
- [入力カラースペース]:[REDWideGamutRGB]
- [入力ガンマ]:[RED Log3G10]
- [出力カラースペース]:[Rec.709]
- [出力ガンマ]:[Rec.709](Windows)、[Rec.709-A](macOS)
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カラーグレーディングを行う
動画のカラーグレーディングは、カラースペース変換を適用したノードよりも前に位置するノードで行います。
- ノードを追加する場合は、カラースペース変換を適用したノードよりも前に追加してください。
- カラーグレーディングの方法などについては、DaVinci ResolveのヘルプやBlackmagic Design社の公式ページなどをご覧ください。
ノードラベルについて
ノードを右クリックして[ノードラベル]を選ぶと、ノードにラベルをつけることができます。複数のノードを使用してグレーディングを行う場合、どのノードになにを適用したかをラベリングしておくと便利です。