Nikon

ZRで撮影したLog3G10動画をDaVinci Resolveで編集する方法

ZRの動画撮影メニュー[動画記録ファイル形式]を[R3D NE 12-bit(R3D)]に設定すると、Log3G10動画を撮影できます。ここでは、撮影したLog3G10動画をDaVinci Resolveで編集する方法の一例として、Log3G10用LUTを使用する方法およびカラースペース変換機能を使用する方法をご紹介します。

Log3G10用LUTを使用する方法

テクニカルLUTを使用したカラースペース変換の方法をご紹介します。

  1. DaVinci Resolveを起動して新規プロジェクトを作成する

    新規プロジェクト]をクリックし、表示された画面で任意のプロジェクト名を入力して[作成]をクリックします。

  2. LUTを読み込む

    • プロジェクト設定]アイコンをクリックする

    • プロジェクト設定ダイアログで[カラーマネージメント]をクリックする

    • LUTフォルダーを開く]をクリックする

      LUTフォルダーが開きます。LUTフォルダーの場所はOSによって異なります。

      • Windows

        C:¥ProgramData¥Blackmagic Design¥DaVinci Resolve¥Support¥LUT

      • macOS

        Library/Application Support/Blackmagic Design/DaVinci Resolve/LUT/

    • LUTフォルダーに任意のフォルダーを作成し、Log3G10用LUTを入れる

      ここでは「RED」フォルダーを作成し、その中にLog3G10用LUTを入れています。

      Log3G10用LUTのダウンロードについて

      Log3G10用LUTは下記のURLからダウンロードしてください。

      https://onlinemanual.nikonimglib.com/download_red/ja/

      ZRにあらかじめインストールされているLUTについて

      ZRには、RED社が提供しているIPP2 Output Presets 内の、RWG_Log3G10 to REC709_BT1886 with MEDIUM_CONTRAST and R_2_Medium size_33 v1.13が、カスタムメニューg15[3D LUT]>[LUTの選択]の[REC.709]としてあらかじめインストールされています。

    • リストを更新]をクリックする

      LUTが読み込まれます。

  3. カラーマネージメント]を設定する

    次の設定を行い、[保存]をクリックします。

    • カラーサイエンス]:[DaVinci YRGB
    • タイムラインカラースペース]:[REDWideGamutRGB/Log3G10
    • 出力カラースペース]:[Rec.709(Scene)](Windows)、[Rec.709-A](macOS)
    • 3D LUT補間]:[テトラへドラル

  4. 動画素材を読み込む

    動画素材をドラッグ&ドロップすると、動画が読み込まれます。

    • 読み込んだ動画のフレームレートがプロジェクトと一致していない場合、ダイアログが表示されます。プロジェクトのフレームレートを優先させるため、[変更しない]をクリックします。

  5. タイムラインを作成する

    ファイル]メニューの[新規タイムライン]をクリックします。表示されたダイアログで[空のタイムライン]のチェックを外し、[作成]をクリックすると、タイムラインが作成されます。

  6. ノードを追加する

    • カラーページを表示する

      ウィンドウ下にある[カラー]ボタンをクリックして、画面をカラーページに切り換えます。

    • ノードを2つ以上追加する

      ノードを右クリックし、[ノードを追加]>[シリアルノードを追加]でノードを追加します。同じ手順を繰り返してノードを複数作成します。

  7. テクニカルLUTを適用する

    テクニカルLUTは、最後のノードに適用します。最後のノードをクリックし、ウィンドウ左上にある[LUT]ブラウザでLog3G10用テクニカルLUTを選んでダブルクリックします。

  8. カラーグレーディングを行う

    動画のカラーグレーディングは、テクニカルLUTを適用したノードよりも前に位置するノードで行います。

    • ノードを追加する場合は、テクニカルLUTを適用したノードよりも前に追加してください。
    • カラーグレーディングの方法などについては、DaVinci ResolveのヘルプやBlackmagic Design社の公式ページなどをご覧ください。

ノードラベルについて

ノードを右クリックして[ノードラベル]を選ぶと、ノードにラベルをつけることができます。複数のノードを使用してグレーディングを行う場合、どのノードになにを適用したかをラベリングしておくと便利です。

カラースペース変換機能を使用する方法

  1. DaVinci Resolveを起動して新規プロジェクトを作成する

    新規プロジェクト]をクリックし、表示された画面で任意のプロジェクト名を入力して[作成]をクリックします。

  2. カラーマネージメント]を設定する

    • プロジェクト設定]アイコンをクリックする

    • プロジェクト設定ダイアログで[カラーマネージメント]をクリックする

    • 次の設定を行い、[保存]をクリックする

      • カラーサイエンス]:[DaVinci YRGB
      • タイムラインカラースペース]:[REDWideGamutRGB/Log3G10
      • 出力カラースペース]:[Rec.709(Scene)](Windows)、[Rec.709-A](macOS)
      • 3D LUT補間]:[テトラへドラル

  3. 動画素材を読み込む

    動画素材をドラッグ&ドロップすると、動画が読み込まれます。

    • 読み込んだ動画のフレームレートがプロジェクトと一致していない場合、ダイアログが表示されます。プロジェクトのフレームレートを優先させるため、[変更しない]をクリックします。

  4. タイムラインを作成する

    ファイル]メニューの[新規タイムライン]をクリックします。表示されたダイアログで[空のタイムライン]のチェックを外し、[作成]をクリックすると、タイムラインが作成されます。

  5. ノードを追加する

    • カラーページを表示する

      ウィンドウ下にある[カラー]ボタンをクリックして、画面をカラーページに切り換えます。

    • ノードを2つ以上追加する

      ノードを右クリックし、[ノードを追加]>[シリアルノードを追加]でノードを追加します。同じ手順を繰り返してノードを複数作成します。

  6. カラースペース変換]を設定する

    • 最後のノードにエフェクトを適用する

      エフェクト]>[カラースペース変換]をクリックし、最後のノードにドラッグ&ドロップします。

    • 最後のノードにカラースペースを設定する

      次の設定を行います。

      • 入力カラースペース]:[REDWideGamutRGB
      • 入力ガンマ]:[RED Log3G10
      • 出力カラースペース]:[Rec.709
      • 出力ガンマ]:[Rec.709](Windows)、[Rec.709-A](macOS)

  7. カラーグレーディングを行う

    動画のカラーグレーディングは、カラースペース変換を適用したノードよりも前に位置するノードで行います。

    • ノードを追加する場合は、カラースペース変換を適用したノードよりも前に追加してください。
    • カラーグレーディングの方法などについては、DaVinci ResolveのヘルプやBlackmagic Design社の公式ページなどをご覧ください。

ノードラベルについて

ノードを右クリックして[ノードラベル]を選ぶと、ノードにラベルをつけることができます。複数のノードを使用してグレーディングを行う場合、どのノードになにを適用したかをラベリングしておくと便利です。