NIKKOR Z DX 50–250mm f/4.5–6.3 VR使用説明書
このカメラとNIKKOR Z DX 50–250mm f/4.5–6.3 VRをレンズキットでご購入の場合は、こちらをレンズの使用説明書としてお使いください。
国または地域によっては、レンズキットを販売していない場合があります。
レンズの使い方
各部の名称と機能
各部の名称と機能は以下の通りです。
1 | フード※ |
画像に悪影響を及ぼす光線をカットします。 レンズ面の保護にも役立ちます。 |
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2 | フードセット指標 | レンズにフードを取り付けるときの指標です。 |
3 | フード取り付け指標 | |
4 | フード着脱指標 | |
5 | ズームリング |
このリングを回転させるとズーミングができます。 撮影前にレンズを繰り出してください。 |
6 | 焦点距離目盛 | ズーミング時の焦点距離の目安として使用します。 |
7 | 焦点距離目盛指標 | |
8 | コントロールリング | オートフォーカス時 このリングを回転させると、[フォーカス(M/A)]や[絞り]などカメラで設定した機能を使用できます。詳しくは、カメラの説明書に記載されている[カスタムボタンの機能]または[カスタムボタンの機能(撮影)]の説明をご覧ください。 |
マニュアルフォーカス時 このリングを回転させると手動でピント合わせができます。 |
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9 | レンズ着脱指標 | カメラにレンズを取り付けるときの指標です。 |
10 | CPU信号接点 | カメラとレンズの間で情報を伝達します。 |
11 | レンズキャップ | — |
12 | 裏ぶた | — |
フードは別売です。
カメラへの取り付け方・取り外し方
取り付け方
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カメラの電源をOFFにして、レンズの裏ぶたとカメラのボディーキャップを外す
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カメラとレンズのレンズ着脱指標を合わせ、反時計回りにカチッと音がするまでレンズを回す
取り外し方
-
カメラの電源をOFFにする
-
レンズ取り外しボタンを押しながら、時計回りにレンズを回して取り外す
撮影前の準備
このレンズは沈胴機構を採用しており、撮影するにはレンズを繰り出す必要があります。ズームリングを矢印の方向にカチッと音がするまで回すと、レンズが繰り出します。焦点距離目盛が50–250の範囲内でのみ撮影できます。
- レンズを収納するときは、レンズを繰り出すときと逆の方向に(I)の位置までズームリングを回してください。
- レンズを繰り出さずに電源をONにすると、警告メッセージが表示されます。撮影するときはレンズを繰り出してください。
フード(別売)の取り付け方・取り外し方
フード着脱指標とフード取り付け指標を合わせて(q)、フードを矢印(w)の方向に回転させ、フード着脱指標とフードセット指標を合わせてください(e)。
- フード先端を強くつかむと着脱が困難になります。着脱の際は、フード取り付け指標(I)付近を持って回転させてください。
- 取り外しは、取り付けと逆の手順で行ってください。
- 収納時はフードを逆向きにしてレンズに取り付けられます。
カメラの内蔵フラッシュ使用時のご注意
内蔵フラッシュの光がレンズやレンズのフードでさえぎられると画像に影が写り込みます。フードは取り外して撮影してください。フードを取り外しても、レンズの焦点距離と撮影距離によっては影が写り込みます。
手ブレ補正機能
このレンズには手ブレ補正機能があります。手ブレ補正機能はカメラで設定できます。詳しくは、カメラの説明書をご覧ください。
手ブレ補正機能を使用すると、使わないときと比べて5.0段※シャッタースピードを遅くして撮影できるため、シャッタースピードの選択範囲が広がります。
CIPA規格準拠。DX フォーマットのカメラを使用し、カメラの手ブレ補正機能を[ノーマル]にしているとき。ズームレンズは最も望遠側で測定。
カメラにレンズを取り付けたときのご注意
- ピント合わせを行った後に、カメラの電源をOFFにして再びONにするとピント位置が変わることがあります。ピントをあらかじめ合わせておいて被写体を待つ置きピン撮影などでは、ピントを合わせてからシャッターをきるまでにカメラの電源をOFFにしないことをおすすめします。
-
FXフォーマットのカメラに取り付けた場合は、以下の制限があります。
- 撮像範囲がDXフォーマットになり、FXフォーマット対応レンズ装着時よりも記録画素数およびフォーカスポイントが少なくなります。
- セットアップメニューの[イメージダストオフデータ取得]は使用できません。
-
Z 6に取り付けた場合、動画撮影メニュー[画像サイズ/フレームレート]で1920×1080 120p、1920×1080 100p または1920×1080スローを選ぶと、以下の設定で撮影されます。
- 1920×1080 120p V 1920×1080 60p
- 1920×1080 100p V 1920×1080 50p
- 1920×1080 30p 4倍スロー V 1920×1080 30p
- 1920×1080 25p 4倍スロー V 1920×1080 25p
- 1920×1080 24p 5倍スロー V 1920×1080 24p
取り扱い上のご注意
- フードをレンズに装着した状態で、フードだけを持たないでください。
- CPU信号接点は汚さないようにご注意ください。
- 手ブレ補正機構の構造上、レンズを振るとカタカタ音がすることがありますが、故障ではありません。
- レンズをカメラに装着していないときは、必ずレンズキャップと裏ぶたを取り付けてください。
- レンズを保管するときは、レンズ内部を保護するために太陽光のあたらない所に保管してください。
- レンズを水にぬらしたり、湿気の多い場所に置かないでください。部品がサビつくなどして故障の原因になりますのでご注意ください。
- 火の近くなど、極端に温度が高くなるところに置かないでください。外装の一部に使用している強化プラスチックが変形することがあります。
- 極端に温度差のある場所に急にレンズを持ち込むと、レンズ内外に水滴が生じ、故障の原因となります。レンズをバッグやビニール袋などに入れて、周囲の温度になじませてからお使いください。
- レンズを傷から守るために、持ち運ぶときは別売のレンズケースなどに入れることをおすすめします。
レンズのお手入れ
- レンズ面を清掃する場合、通常はほこりを払う程度にしてください。
- レンズ面に指紋など油分を含む汚れがついたときは、少量の無水アルコール(エタノール)や市販のレンズクリーナーで湿らせた柔らかい清潔な木綿の布または市販のレンズクリーニングペーパーを使って、レンズの中心から外周へ渦巻き状に拭いてください。その場合、拭きムラや拭き残りがないように注意してください。
- シンナーやベンジンなどの有機溶剤は絶対に使用しないでください。
- レンズ表面の汚れや傷を防ぐには、別売のニュートラルカラーNCフィルターなどの使用をおすすめします。
- レンズを長期間使用しないときは、カビやサビを防ぐために、高温多湿のところを避けて風通しのよい場所に保管してください。また、直射日光のあたるところ、防虫剤のあるところも避けてください。
アクセサリー
付属アクセサリー
- 62 mm スプリング式レンズキャップ LC-62B
- 裏ぶた LF-N1(レンズキットでは異なる裏ぶたが付属する場合があります)
使用できるアクセサリー
- レンズケース CL-C1
- バヨネットフードHB-90A
- 62 mmネジ込み式フィルター
フィルターを使用する場合
- フィルターは1枚で使用してください。
- フィルターは、フードを取り外してから装着してください。また、円偏光フィルターの偏光効果の調節も、フードを取り外した状態で行ってください。
仕様
マウント | ニコンZマウント |
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焦点距離 | 50 mm–250mm |
最大口径比 | 1:4.5–6.3 |
レンズ構成 | 12群16 枚(ED レンズ1 枚) |
画角 | 31° 30′–6° 30′(撮像範囲 DX) |
焦点距離目盛 | 50、70、100、135、200、250 mm |
フォーカシング方式 | IF(インターナルフォーカス)方式 |
手ブレ補正 | ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 |
最短撮影距離 |
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最大撮影倍率 | 0.23 倍 |
絞り羽根枚数 | 7枚(円形絞り) |
絞りの範囲 |
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アタッチメントサイズ | 62 mm(P=0.75 mm) |
寸法 | 約74 mm(最大径)×110 mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで、沈胴時) |
質量 | 約405 g |
製品の外観・仕様・性能は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。