ピクセルシフト撮影を行う前に
ピクセルシフト撮影を行う前に、次の点にご注意ください。
被写体は静止しているものを選ぶ
「ピクセルシフトの注意点」(ピクセルシフトの注意点)でも触れているとおり、静止しているものを被写体としてください。ピクセルシフト合成に向いている被写体の例として、次のものが挙げられます。
- 建築物
- 物撮り
- 標本やはく製
- 風景
カメラを固定する
被写体と同様に、ピクセルシフト撮影中はカメラが動かないように必ずカメラを三脚やカメラアームで固定してください。三脚を設置する場所は、地面からの振動や風を受けにくいところを選んでください。
ピクセルマッピングを実行する
ピクセルシフト撮影した画像に予期しない輝点がある場合、ピクセルシフト合成をすると輝点が目立つことがあります。撮影前にセットアップメニュー[ピクセルマッピング]を実行することをおすすめします。
ピクセルシフト撮影と併用可能な機能の設定を行う
次の機能はピクセルシフト撮影と併用可能です。撮影前に設定を行ってください。
フラッシュ撮影
ピクセルシフト撮影時も別売スピードライトの発光が可能です。各コマ撮影時の光量が一定になるように、スピードライトの充電時間を考慮した撮影間隔を[ピクセルシフト撮影]>[待機時間]で設定してください。
- 光量のばらつきに起因して、合成時に横筋や色むらが発生することがあります。色むらが目立つ場合は、発光量が安定しているスピードライトをお使いください。また、ピクセルシフト画像の調整処理時にノイズリダクションを強めにすると、色むらを低減させることができます。
階調モード[HLG]
静止画撮影メニュー[階調モード]を[HLG]に設定すると、広いダイナミックレンジを出力できるHEIF画像用のRAWデータを撮影できます。
撮像範囲
静止画撮影メニュー[撮像範囲]で撮像範囲を切り換えられます。[FX(36×24)]以外の撮像範囲も設定可能です。