Nikon

ピクセルシフト撮影とAEブラケティングの併用について

カメラのファームウェアをC:3.00にバージョンアップすると、[ピクセルシフト撮影]>[オプション]>[AEブラケティング]を設定できるようになりました。以前のバージョンではピクセルシフトで露出を変更して撮影する場合、1回のピクセルシフト撮影ごとに露出を変更する必要がありましたが、「AEブラケティング」と組み合わせることで高精細かつ露出が異なる写真を全自動で撮影できます。

ピクセルシフト撮影×AEブラケティングとは

ピクセルシフト撮影とAEブラケティングを組み合わせると、ピクセルシフト撮影で設定した撮影枚数を一つのセットとして、AEブラケティングで設定したコマ数分自動的に露出を変更しながら撮影を行います。撮影したピクセルシフト画像を画像編集ソフトウェアを使用してHDR合成することで、高精細かつダイナミックレンジの広い写真を作ることができるようになりました。

ピクセルシフト撮影×AEブラケティングを設定する

静止画撮影メニュー[ピクセルシフト撮影]>[オプション]>[AEブラケティング]を選ぶと、1回のピクセルシフト撮影で行うAEブラケティングの[コマ数]と[補正ステップ]を設定できます。

模様が細かく明暗差が激しい被写体を撮影する場合

建築物などの模様が細かくモアレが発生しやすい被写体を、明暗差が大きいシーンで撮影する場合は、ピクセルシフト撮影の[撮影コマ数]を[4]にしてAEブラケティング撮影することをおすすめします。撮影コマ数を少なくすることで比較的短時間で撮影を完了でき、画像合成の乱れも生じにくくなります。これにより、モアレを低減したダイナミックレンジの広い画像を作成することができます。