ファームウェア(C: 1.10)による変更点について

カメラのファームウェアをC: 1.10にバージョンアップすると、次の機能に変更があります。

パワーズームレンズに対応

カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]/g2[カスタムボタンの機能]に[パワーズーム(望遠側)]/[パワーズーム(広角側)]追加

カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]とg2[カスタムボタンの機能]で割り当てられる機能に[パワーズーム(望遠側)]と[パワーズーム(広角側)]が追加されました。[Fn1ボタン]に[パワーズーム(望遠側)]を割り当てると、Fn1ボタンを押している間、望遠側に電動でズーミング(パワーズーム)することができます。[Fn2ボタン]に[パワーズーム(広角側)]を割り当てると、Fn2ボタンを押している間、広角側に電動でズーミングすることができます。

  • この機能は、パワーズームに対応したレンズを装着している場合のみ有効です。
  • カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]またはg2[カスタムボタンの機能]の[Fn1ボタン]が[パワーズーム(望遠側)]のときは、[Fn2ボタン]に[パワーズーム(広角側)]が選ばれます。
  • カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]またはg2[カスタムボタンの機能]の[Fn2ボタン]が[パワーズーム(広角側)]のときは、[Fn1ボタン]に[パワーズーム(望遠側)]が選ばれます。
  • 自分撮りモード中は、Fn1ボタンとFn2ボタンを使ったパワーズームの操作は無効になります。

カスタムメニューにf7/g5[パワーズームのボタン操作(PZレンズ)]追加

カスタムメニューf7およびg5として[パワーズームのボタン操作(PZレンズ)]が追加されました。パワーズームに関する設定ができます。

項目内容
X / Wボタンの使用する]に設定すると、Xボタンを押している間は望遠側に、Wボタンを押している間は広角側に電動でズーミング(パワーズーム)することができます。
  • カメラとリモートグリップMC-N10を接続している場合、[する]に設定すると、リモートグリップのXボタンとWボタンでもズーミングすることができます。
  • カメラとリモコンML-L7を接続している場合、[する]に設定すると、リモコンの+ボタン(望遠側)と-ボタン(広角側)でもズーミングすることができます。
パワーズーム速度ボタン操作でパワーズームするときのズーミングの速度を、-側にすると低速に、+側にすると高速に設定できます。
  • カスタムメニューg5[パワーズームのボタン操作(PZレンズ)]の場合は、[動画記録待機中]および[動画記録中]のそれぞれを設定できます。
  • この機能は、パワーズームに対応したレンズを装着している場合のみ有効です。
  • このメニュー項目の追加によって、カスタムメニュー[ハイライト表示]の番号はg5からg6に変更されました。

レンズの動作音についてのご注意

動画記録中にズーミングを行うと、レンズの動作音が記録されることがあります。ボタン操作でパワーズームするときにレンズの動作音が気になる場合は、カスタムメニューg5[パワーズームのボタン操作(PZレンズ)]の[パワーズーム速度]の[動画記録中]を-側(低速)に設定することをおすすめします。

カメラの操作音についてのご注意

動画記録中にカメラのボタンを押してズーミングを行うと、操作音が記録されることがあります。ボタン操作でパワーズームするときに操作音が気になる場合は、次を使用してズーミングを行うことをおすすめします。

  • SnapBridgeアプリをインストールしたスマートフォン(SnapBridgeアプリのバージョンによっては、パワーズームの操作ができない場合があります)
  • リモコンML-L7
  • リモートグリップMC-N10

セットアップメニューに[ズーム位置の記憶(PZレンズ)]追加

セットアップメニューに[ズーム位置の記憶(PZレンズ)]が追加されました。[する]に設定すると、カメラの電源をOFFにして再度ONにした場合に、ズーム位置が電源OFFの前と同じ位置に保持されます。

  • この機能は、パワーズームに対応したレンズを装着している場合のみ有効です。
  • 製品名が異なるレンズに交換した場合はズーム位置がリセットされます。

撮影画面に焦点距離の表示を追加

撮影画面に焦点距離の表示が追加されました。パワーズームに対応したレンズを装着している場合のみ表示されます。

カスタムメニューにg7[動画撮影中の赤枠表示]追加

カスタムメニューg7として[動画撮影中の赤枠表示]が追加されました。[する]に設定すると、動画記録時に撮影画面の周囲に赤枠が表示されます。動画記録中であることが判別しやすく、記録ミスを防げます。

セットアップメニューに[USB]追加

セットアップメニューに[USB]が追加されました。スマートフォン用アプリNX MobileAirアプリを使用して、カメラで撮影した画像をUSBケーブルで有線接続したiPhoneにインポートできるようになりました。

  • パソコンやAndroid端末と接続する場合は[MTP/PTP]に設定してください。
  • 市販のiPhone用USB-C to LightningケーブルでiPhoneと接続し、NX MobileAirアプリを使用する場合のみ[iPhone]に設定してください(使用できるUSB-C to Lightningケーブルについての詳細は、NX MobileAirアプリのヘルプをご覧ください)。
  • iPhoneとの接続の有無にかかわらず、[iPhone]に設定している場合、次の機能が無効になります。これらの機能を使うには、[MTP/PTP]に設定してください。
    • カメラに内蔵されている通信機能
    • セットアップメニュー[リモコン(ML-L7)設定
    • USBケーブルを使用した給電とバッテリーの充電(別売の本体充電ACアダプターを使用した給電と充電もできません)
  • NX MobileAirアプリはApple App Store®またはGoogle Playでダウンロードできます。

動画記録時間の画面表示を追加

動画記録時の撮影画面に動画記録時間(記録経過時間)の表示が追加されました。

[フォーカス位置の呼び出し]使用時のオートフォーカスの動作を変更

カスタムメニューf2[カスタムボタンの機能(撮影)]またはg2[カスタムボタンの機能]で、[レンズのFn2ボタン]に[フォーカス位置の呼び出し]を設定したときのオートフォーカスの動作が変更されました。登録したピント位置を呼び出すとき、レンズのFn2ボタンを押している間は、フォーカスモードがMFに変更されるようになりました。レンズのFn2ボタンを押している間は、シャッターボタンを半押ししてもピント位置は移動しません。

リモートグリップMC-N10に対応

使用できるアクセサリーにリモートグリップMC-N10が追加されました。MC-N10をカメラに接続すると、撮影や設定変更などの操作をMC-N10で行うことができます。MC-N10は、市販の撮影用機器に取り付けるためのロゼットを備えています。MC-N10をARRI互換のロゼットアダプターが付いている撮影用機器に固定すると、被写体の動きに合わせてパンニングしながらピントを合わせたり、カメラに触れることなく手元で露出やホワイトバランスを調整したりできます。

バッテリーEN-EL25aに対応

使用できるアクセサリーにLi-ionリチャージャブルバッテリーEN-EL25aが追加されました。EN-EL25aはEN-EL25と同様にお使いいただけます。