内蔵フラッシュを使って撮影する
内蔵フラッシュ撮影には、焦点距離が18mmから300mmまでのレンズが使用できます。焦点距離18mmよりも広角側で使用すると、画像周辺部が暗く写る場合があります。
内蔵フラッシュが自動的に上がる撮影モードの場合
撮影モードi、k、n、o、S、T、U、'では、暗いときや逆光のときなど、必要に応じて自動的に内蔵フラッシュが上がり、発光します。
-
フラッシュモードを設定する
M(Y)ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回します。
変更した設定を確認します。
-
シャッターボタンを半押しして、ピントを合わせてから撮影する
内蔵フラッシュを収納していても、必要に応じて自動的に内蔵フラッシュが上がり、発光します。フラッシュが自動的に上がらないとき、手で無理に上げないでください。内蔵フラッシュが破損するおそれがあります。
フラッシュモードの設定について
フラッシュモードは、インフォ画面でも設定できます(0 R(インフォ)ボタン)。
設定できるフラッシュモード
内蔵フラッシュが自動的に上がる撮影モードで設定できるフラッシュモードは次の通りです。
フラッシュモード | 撮影モード | |
---|---|---|
No | 通常発光オート(自動発光):暗いときや逆光のときに必要に応じて発光します。 | i、k、n、S、T、U、' |
Njo | 赤目軽減オート(自動発光):人物撮影に適しています。フラッシュが発光する前に、赤目軽減ランプが点灯して、人物の目が赤く写る「赤目現象」を軽減します。 | i、k、n、S、T、U、' |
Njr | 赤目軽減オート(自動発光)+スローシャッター:夜景や夕景をバックにした人物撮影などに適しています。赤目軽減発光に加え、背景をきれいに写すために、自動的にシャッタースピードを遅くする「スローシャッター」が行われます。 | o |
Nr | 通常発光オート(自動発光)+スローシャッター:通常発光に加え、背景をきれいに写すために、自動的にシャッタースピードを遅くする「スローシャッター」が行われます。 | o |
j | 発光禁止:発光しません。 | i、k、n、o、S、T、U、' |
内蔵フラッシュを手動で上げる撮影モードの場合
撮影モードP、S、A、Mでは、M(Y)ボタンを押して、手動で内蔵フラッシュを上げます。
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M(Y)ボタンを押す
- 内蔵フラッシュが上がります。
- 別売スピードライトが装着されている場合は、内蔵フラッシュは上がりません。手順2に進んでください。
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フラッシュモードを設定する
M(Y)ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回します。
変更した設定を確認します。
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シャッターボタンを半押しして、ピントを合わせてから撮影する
内蔵フラッシュを上げているときは、周囲の明るさなどにかかわらず、フラッシュは常に発光します。
設定できるフラッシュモード
内蔵フラッシュを手動で上げる撮影モードで設定できるフラッシュモードは次の通りです。
フラッシュモード | 撮影モード | |
---|---|---|
N | 通常発光:撮影のたびに内蔵フラッシュが発光します。 | P、S、A、M |
Nj | 赤目軽減発光:人物撮影に適しています。フラッシュが発光する前に、赤目軽減ランプが点灯して、人物の目が赤く写る「赤目現象」を軽減します。 | P、S、A、M |
Njp | 赤目軽減発光+スローシャッター:夜景や夕景をバックにした人物撮影などに適しています。赤目軽減発光に加え、背景をきれいに写すために、自動的にシャッタースピードを遅くする「スローシャッター」が行われます。 | P、A |
Np | 通常発光+スローシャッター:通常発光に加え、背景をきれいに写すために、自動的にシャッタースピードを遅くする「スローシャッター」が行われます。 | P、A |
Nt | 後幕発光+スローシャッター:動いている被写体の後方に流れる光や軌跡などを表現したい場合などに適しています。後幕発光に加え、背景をきれいに写すために、自動的にシャッタースピードを遅くする「スローシャッター」が行われます。 | P、A |
Nq |
後幕発光:通常発光時はシャッターが開くと同時にフラッシュが発光します(先幕発光)が、後幕発光ではシャッターが閉じる直前にフラッシュが発光します。 S、M |
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内蔵フラッシュ撮影時のご注意
- フラッシュの光がさえぎられることがあるので、レンズフードは取り外してください。また、マクロ付きズームレンズのマクロ領域ではお使いになれません。
- 内蔵フラッシュを連続して使うと、発光部を保護するために、一時的に発光が制限され、シャッターがきれなくなる場合があります。少し時間をおくと再び使えるようになります。
内蔵フラッシュ撮影時のシャッタースピード制限について
内蔵フラッシュ撮影時のシャッタースピードは、次の範囲で制限されます。
i、k、n、S、T、U、'、P、A | 1/200~1/60秒 |
---|---|
o | 1/200~1秒 |
S | 1/200~30秒 |
M | 1/200~30秒、Bulb、Time |
内蔵フラッシュの収納
内蔵フラッシュを収納するときは、カチッと音がするまで手で軽く押し下げます。バッテリーの消耗を防ぐため、フラッシュを使わないときは常に収納してください。
内蔵フラッシュの調光範囲(光の届く範囲)
内蔵フラッシュはISO感度と絞り値によって調光範囲(光の届く範囲)が異なります。下表を参考にしてください。
ISO感度および絞り値 | 調光範囲 (m) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
100 | 200 | 400 | 800 | 1600 | 3200 | 6400 | |
1.4 | 2 | 2.8 | 4 | 5.6 | 8 | 11 | 約1.0~6.0 |
2 | 2.8 | 4 | 5.6 | 8 | 11 | — | 約0.7~4.2 |
2.8 | 4 | 5.6 | 8 | 11 | — | — | 約0.6~3.0 |
4 | 5.6 | 8 | 11 | — | — | — | 約0.6~2.1 |
5.6 | 8 | 11 | — | — | — | — | 約0.6~1.5 |
8 | 11 | — | — | — | — | — | 約0.6~1.1 |
11 | — | — | — | — | — | — | 約0.6~0.7 |
※ 内蔵フラッシュで調光できる最短撮影距離は約0.6mです。