被写体の露出(明るさ)を設定する
明るさを測る方法を設定する(測光モード)
適正な露出を得るためにカメラが被写体の明るさを測る方法(測光モード)を設定します。
L | マルチパターン測光 | ほとんどの撮影状況に対応できる測光モードです。画面の広い領域を測光して、被写体の輝度(明るさ)分布、色、距離や構図などさまざまな情報を瞬時に分析するため、見た目に近い画像が得られます。 |
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M | 中央部重点測光 |
画面中央にメインの被写体を大きく配置して撮影する場合などに適しています。画面の中央部分を重点的に測光します。 露出倍数のかかるフィルターをお使いになるときは、中央部重点測光をおすすめします。 |
N | スポット測光 | 逆光時や被写体の明暗差が激しいときなど、狭い範囲での露出を基準にして撮影したい場合に適しています。選んだフォーカスポイントに重なる部分だけを測光します。 |
スポット測光について
測光エリアは、フォーカスポイントに連動します。ただし、ファインダー撮影時の[AFエリアモード](0 AFエリアモードを変更する)が[e](オートエリアAF)のときは、中央のフォーカスポイントに相当する部分を測光します。
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[測光モード]を選ぶ
Pボタンを押します。
マルチセレクターで[測光モード]を選んでJボタンを押します。
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設定したい測光モードを選ぶ
Jボタンを押して設定します。
AEロックして露出を固定する(AEロック撮影)
AEロック撮影とは、被写体の特定の部分を測光して露出を決め、そのまま構図を変えて撮影する方法です。露出を合わせたい部分とその周囲とで、極端に明るさが異なる場合などに効果的です。撮影モードiとjでは、AEロックできません。
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測光モードで中央部重点測光またはスポット測光を選ぶ(0 明るさを測る方法を設定する(測光モード))
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露出を合わせたい部分にフォーカスポイントを重ねてシャッターボタンを半押ししたまま、A(L)ボタンを押して、露出を固定する
A(L)ボタンを押している間は、測光モードに応じた部分の露出で固定(ロック)され、構図を変えても露出は変わりません。
ファインダー内表示または画像モニターにAE-Lマークが点灯します。
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AEロックを行ったままで構図を変え、シャッターボタンを全押しして撮影する
AEロック中のカメラ操作について
AEロックしている間もコマンドダイヤルで次の操作ができます。
撮影モード 操作 P プログラムシフト(0 プログラムシフトの操作方法) S シャッタースピードの変更 A 絞り値の変更 - ファインダー内表示または画像モニターには、変更後のシャッタースピード、絞り値が表示されます。
- AEロック中は、測光モードは変更できません。
画像の明るさを調整する(露出補正)
露出補正とは、カメラが制御する適正露出値を意図的に変えることです。画像全体を明るくしたり、暗くしたいときなどに使います(0 露出補正)。露出補正を行うときは、測光モード(0 明るさを測る方法を設定する(測光モード))を[M](中央部重点測光)または[N](スポット測光)にすると効果的です。
露出補正値を変える
E(N)ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回します。
変更した設定を画像モニターまたはファインダー内表示で確認します。
露出補正の設定について
露出補正は、インフォ画面でも設定できます(0 P(インフォ)ボタン)。
露出補正の解除について
撮影モードP、S、A、Mで露出補正を行った場合、露出補正を解除するには、補正値を0.0にしてください。カメラの電源をOFFにしても、補正値の設定は解除されません。シーンモードまたは%で露出補正を行った場合、撮影モードを切り換えるか、カメラの電源をOFFにすると露出補正値の設定は解除されます。
撮影モードMで露出補正をした場合
露出補正値を0.0以外に設定すると、露出インジケーターの基準値が変わります。
フラッシュ使用時の露出補正
フラッシュ使用時に露出補正を行った場合は、背景露出とフラッシュの発光量の両方に補正が行われます。
フラッシュの発光量を調整する(フラッシュ調光補正)
調光補正とは、フラッシュの発光量を意図的に変えることで、被写体の明るさを調整したいときなどに使います(0 調光補正)。発光量を多くしてメインの被写体をより明るく照らしたり、発光量を少なくしてメインの被写体に光が強く当たりすぎないようにできます。
調光補正値を変える
M(Y)ボタンとE(N)ボタンを押しながらコマンドダイヤルを回します。
変更した設定を画像モニターまたはファインダー内表示で確認します。
調光補正の設定について
調光補正は、インフォ画面でも設定できます(0 P(インフォ)ボタン)。
調光補正の解除について
調光補正を解除するには、補正値を0.0にしてください。カメラの電源をOFFにしても、補正値の設定は解除されません。シーンモードで調光補正を行った場合、撮影モードを切り換えるか、カメラの電源をOFFにすると調光補正値の設定は解除されます。
別売スピードライト使用時の調光補正
- 別売のニコンクリエイティブライティングシステム対応スピードライト(0 ニコンクリエイティブライティングシステム(CLS)対応スピードライト)使用時も、調光補正を行うことができます。
- カメラ側とスピードライト側で同時に調光補正を行う場合、両方の補正値を加算します。