アクティブD-ライティングで撮影する

静止画撮影メニューおよび動画撮影メニューの[アクティブD-ライティング]を使うと、白とびや黒つぶれを軽減した、見た目のコントラストに近い画像を撮影できます。暗い室内から外の風景を撮ったり、直射日光の強い海辺など明暗差の激しい景色を撮影するのに効果的です。アクティブD-ライティングを設定したときは、測光モードを[マルチパターン測光]に設定して撮影することをおすすめします。

しない

オート

アクティブD-ライティングの設定項目

項目

内容

Y

オート

撮影シーンに応じて自動的にアクティブD-ライティングの効果の度合いを設定します。

Z

より強め

効果の度合いは、強い順に[より強め]、[強め]、[標準]、[弱め]から選択できます。

P

強め

Q

標準

R

弱め

しない

アクティブD-ライティングを設定しません。

動画撮影時のアクティブD-ライティングについて

静止画撮影メニューのアクティブDライティングが[オート]のときに、動画撮影メニューで[静止画の設定と同じ]を選んだ場合は、[標準]と同じ設定になります。

アクティブD-ライティングについてのご注意
  • アクティブD-ライティングを設定して撮影をするとき、撮影シーンによっては、ノイズ(ざらつき、むら、すじ)が強調される場合があります。

  • 撮影モードがMのときは、[オート]に設定していても[標準]相当の度合いに固定されます。

  • 被写体によっては画像に階調とびが発生する場合があります。

  • ISO感度が高感度(Hi 0.3~Hi 2)および感度自動制御でISO感度が高感度に制御された場合は機能しません。

HDR(ハイダイナミックレンジ)合成を行う

静止画撮影メニューの[HDR(ハイダイナミックレンジ)]を使うと、1回の撮影で露出が異なる画像を2コマ撮影して合成し輝度範囲の広いシーンでも白とびや黒つぶれの少ない画像を記録できます。明暗差が著しい撮影シーンなどで、シャドー部からハイライト部まで幅広く再現された画像になります。

HDRの設定項目

項目

内容

HDRモード

  • する(連続)]:解除するまで連続してHDR撮影します。HDRモードを解除するには、もう一度[HDRモード]を選んで[しない]に設定してください。

  • する(1回)]:1回撮影を終了すると、HDRモードが解除されます。

  • しない]:HDRモードを解除します。

HDR強度

HDRの強度を設定します。[オート]に設定すると、撮影シーンに応じて自動的にHDRの強度を設定します。

合成前の画像を保存(RAW)

する]に設定すると、合成する2コマの画像をそれぞれRAW形式で保存します。

HDRの撮影方法

HDRモードを設定したときは、測光モードを[マルチパターン測光]に設定して撮影することをおすすめします。

  1. 静止画撮影メニュー[HDR(ハイダイナミックレンジ)]を選んでマルチセレクターの2を押す
  2. HDRモード]を設定する
    • HDRモード]を選んで2を押します。

    • 13を押してHDRモードを設定し、Jボタンを押します。

  3. HDR強度]を設定する
    • HDR強度]を選んで2を押します。

    • 1または3を押してHDR強度を設定し、Jボタンを押します。

    • オート]に設定すると、撮影シーンに応じて自動的にHDRの強度を設定します。

  4. 合成前の画像を保存(RAW)]を設定する
    • 合成前の画像を保存(RAW)]を選んで、2を押します。

    • 13を押して項目を選び、Jボタンを押します。

    • する]を選ぶと、合成する2コマの画像をそれぞれRAW形式で保存します。

  5. 構図を決め、ピントを合わせて撮影する

    • シャッターボタンを全押しすると、2回連続してシャッターがきれます。

    • 合成処理中は、表示パネルに1が、ファインダー内表示に2が点滅します。この表示が消えるまで撮影できません。

    • する(連続)]の場合、[HDRモード]で[しない]を選んでHDRモードを解除するまで、HDRモードで撮影できます。

    • HDRモードが[する(1回)]の場合、1回撮影すると、HDRモードが解除されます。

RAWを含む画質モードについて

RAWを含む画質モードでHDR撮影した場合、合成画像はJPEGになります。

HDR撮影時のご注意
  • 撮影した画像の画像周辺部は切り取られます。

  • 動いている被写体を撮影する場合や撮影時の手ブレの量が大きい場合は、正しく合成されない場合があります。撮影時は、三脚をお使いいただくことをおすすめします。

  • 撮影シーンによっては、明るい被写体の周辺に暗い影がでたり、暗い被写体の周辺が明るくなったりします。また、HDRの効果が出にくい場合があります。

  • 被写体によっては画像に階調とびが発生する場合があります。

  • 測光モードが[中央部重点測光]または[スポット測光]のときや、非CPU レンズ装着時に[HDR強度]を[オート]に設定すると、HDRの強度は[標準]相当の度合いに固定されます。

  • 別売のスピードライトは発光しません。

  • レリーズモードを連続撮影に設定した場合にシャッターボタンを全押しし続けても連続撮影しません。

  • シャッタースピードは、Bulb(バルブ)またはTime(タイム)に設定できません。

HDRモードの制限について

次の場合など、HDRモードとは同時に使用できない機能や設定があります。

  • PSAM以外の撮影モード

  • フリッカー低減

  • オートブラケティング撮影

  • 多重露出撮影

  • インターバルタイマー撮影

  • タイムラプス動画撮影

  • フォーカスシフト撮影

  • ネガフィルムデジタイズ撮影

BKTボタンとコマンドダイヤルでHDRモードとHDR強度を設定する

カスタムメニューf3[カスタムボタンの機能]の[BKTボタン]を[HDR(ハイダイナミックレンジ)]に設定すると、BKTボタンとコマンドダイヤルの操作で手順2の[HDRモード]と手順3の[HDR強度]を設定できます。

  • BKTボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを回してHDRモードをa([しない])、1([する(1回)])、b([する(連続)])から選んでください。

  • HDRモードが1([する(1回)])またはb([する(連続)])のときに、BKTボタンを押しながらサブコマンドダイヤルを回すと、HDR強度が切り替わります。