レンズキットのレンズについて
AF-S NIKKOR 24–120mm f/4G ED VR説明書
このカメラとAF-S NIKKOR 24–120mm f/4G ED VRをレンズキットでご購入の場合は、こちらをレンズの使用説明書としてお使いください。
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国または地域によっては、レンズキットを販売していない場合があります。
各部名称
AF-S NIKKOR 24–120mm f/4G ED VRの各部名称は次の通りです。
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フード(フードの使い方) |
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フード取り付け指標(フードの使い方) |
3 |
フードセット指標(フードの使い方) |
4 |
フード着脱指標(フードの使い方) |
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ズームリング |
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焦点距離目盛 |
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焦点距離目盛指標 |
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距離目盛 |
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距離目盛基準線 |
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フォーカスリング( マニュアルフォーカスで撮影する ) |
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レンズ着脱指標( レンズを取り付ける ) |
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レンズマウントゴムリング |
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CPU信号接点(CPUレンズ、Gタイプレンズ、Eタイプレンズ、Dタイプレンズの見分け方) |
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フォーカスモード切り換えスイッチ( マニュアルフォーカスで撮影する ) |
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手ブレ補正スイッチ(手ブレ補正機能) |
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手ブレ補正モード切り換えスイッチ |
ピント合わせの方法
ご使用のカメラや撮影目的によって、下表のようなピント合わせが選択できます。
カメラのフォーカスモード |
レンズのフォーカスモード |
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M/A |
M |
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AF(A/S/C) |
マニュアル優先オートフォーカス |
マニュアルフォーカス(フォーカスエイド可) |
MF |
マニュアルフォーカス(フォーカスエイド可) |
カメラのフォーカスモードについては、カメラの使用説明書をご覧ください。
M/A(マニュアル優先オートフォーカスモード)の使い方
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レンズのフォーカスモード切り換えスイッチを[M/A]にセットします。
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AF(オートフォーカス)撮影時、カメラのシャッターボタンを半押ししたまま、あるいはAF作動(AF-ON)ボタンを保持したまま、フォーカスリングを手で回転させると、瞬時にMF(マニュアルフォーカス)撮影が行えます。
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カメラのシャッターボタンの半押しやAF作動ボタンを再度操作するとAF(オートフォーカス)で撮影が可能となります。
ズーミングと被写界深度
撮影を行う場合は、ズームリングを回転させ(焦点距離が変化します)構図を決めてから、ピント合わせを行ってください。プレビュー(絞り込み)機構を持つカメラでは、撮影前に被写界深度を確認できます。
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このレンズはIF(ニコン内焦)方式を採用しています。IF方式は、撮影距離が短くなるにしたがって焦点距離が短くなります。
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距離目盛は目安であり、被写体までの距離を保証するものではありません。また、遠景撮影でも被写界深度などの影響により∞マークに届かない位置でピントが合う場合があります。
絞り値の設定
絞り値は、カメラ側で設定してください。
内蔵フラッシュ搭載のカメラでフラッシュ撮影するときのご注意
このレンズの装着時にカメラの内蔵フラッシュを使用する場合は、次のことにご注意ください。
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内蔵フラッシュで調光できる最短撮影距離は約0.6mです。
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ケラレを防止するために、レンズのフードは取り外して使用してください。
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カメラの内蔵フラッシュのケラレとは、フラッシュの光がレンズの先端でさえぎられて影になり、写真に写り込む現象です。
1 |
影 |
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2 |
ケラレ |
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次のカメラに装着するとケラレが発生する可能性があるため、下記の焦点距離や撮影距離で使用してください。
デジタル一眼レフカメラ |
ケラレなく撮影できる焦点距離と撮影距離 |
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D750(FXフォーマット時)/D610(FXフォーマット時)/D600(FXフォーマット時) |
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D810(FXフォーマット時)/D800シリーズ(FXフォーマット時) |
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D700(FXフォーマット時) |
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D300シリーズ/D200/D100 |
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D90/D80/D70シリーズ/D50 |
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D5600/D5500/D5300/D5200/D5100/D3300/D3200 |
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D5000/D3100/D3000/D60/D40シリーズ |
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D3400 |
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手ブレ補正機能
手ブレ補正スイッチの使い方
ON:シャッターボタンを半押しすると、手ブレを補正します。ファインダー像のブレも補正するため、ピント合わせが容易で、フレーミングしやすくなります。
OFF:手ブレを補正しません。
手ブレ補正モード切り換えスイッチの使い方
手ブレ補正スイッチを[
]にし、手ブレ補正モード切り換えスイッチを設定します。NORMAL:主に、通常の手ブレを補正します。流し撮りでも手ブレを補正します。
ACTIVE:乗り物に乗っている等、揺れの激しい条件でのブレから通常の手ブレまで補正します。このモードでは流し撮り自動検出は行いません。
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シャッターボタンを半押し後、ファインダー像が安定してから撮影することをおすすめします。
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手ブレ補正の原理上、シャッターレリーズ後にファインダー像がわずかに動くことがありますが、異常ではありません。
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流し撮りする場合は、必ずNORMALモードにしてください。NORMALモードでは、流し撮りなどでカメラの向きを大きく変えた場合、流した方向の手ブレ補正は機能しません。たとえば、横方向に流し撮りすると、縦方向の手ブレだけが補正されます。
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手ブレ補正中にカメラの電源をOFFにしたり、レンズを取り外したりしないでください。その状態でレンズを振るとカタカタ音がすることがありますが、故障ではありません。カメラの電源を再度ONにすれば、音は消えます。
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内蔵フラッシュ搭載のカメラで、内蔵フラッシュ充電中は、手ブレ補正は行いません。
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AF作動(AF-ON)ボタンのあるカメラで、AF作動ボタンを押しても、手ブレ補正は作動しません。
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三脚を使用するときは、手ブレ補正スイッチをOFFにしてください。ただし、三脚を使っても雲台を固定しないときや、一脚を使用するときには、スイッチをONにすることをおすすめします。
フードの使い方
画像に悪影響を及ぼす光線をカットし、レンズ面の保護にも役立ちます。
取り付け方
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フード脱着指標(I)とフードセット指標(—K)が合っていることを確認してください(e)。
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フードの先端を強くつかむと着脱が困難になります。着脱の際は、フード取り付け指標()付近を持って回転させてください。
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フードが正しく取り付けられないと撮影画面にケラレを生じますのでご注意ください。
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収納時はフードを逆向きにしてレンズに取り付けられます。
付属アクセサリー
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レンズキャップ LC-77(フロントキャップ)
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レンズキャップ LF-4(リアキャップ)※
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レンズフード HB-53
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ソフトケース CL-1218
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レンズキットでは異なるレンズキャップ (リアキャップ)が付属する場合があります。
別売アクセサリー
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77 mmネジ込み式フィルター
仕様
型式 |
ニコンFマウントCPU内蔵Gタイプ、AF-Sレンズ |
焦点距離 |
24 mm–120 mm |
最大口径比 |
1:4 |
レンズ構成 |
13群17枚(EDレンズ2枚、非球面レンズ3枚、ナノクリスタルコート) |
画角 |
84º– 20º 20′(FXフォーマットのデジタル一眼レフカメラ) |
焦点距離目盛 |
24、28、35、50、70、85、120 mm |
撮影距離情報 |
カメラへの撮影距離情報を出力可能 |
ズーミング |
ズームリングによる回転式 |
ピント合わせ |
IF(ニコン内焦)方式、超音波モーターによるオートフォーカス、マニュアルフォーカス可能 |
手ブレ補正 |
ボイスコイルモーター(VCM)によるレンズシフト方式 |
撮影距離目盛 |
∞~0.45 m |
最短撮影距離 |
撮像面から0.45 m(ズーム全域) |
絞り羽根枚数 |
9枚(円形絞り) |
絞り方式 |
自動絞り |
絞りの範囲 |
f/4–22 |
測光方式 |
開放測光 |
アタッチメントサイズ |
77 mm(P=0.75 mm) |
寸法 |
約84 mm(最大径)×103.5 mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで) |
質量 |
約710 g |
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製品の外観・仕様・性能は予告なく変更することがありますので、ご了承ください。
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本書の誤りなどについての補償はご容赦ください。
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CPU信号接点は汚さないようにご注意ください。
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レンズマウントゴムリングが破損した場合は、そのまま使用せず販売店またはニコンサービス機関に修理を依頼してください。
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レンズ面の清掃は、ほこりを拭う程度にしてください。指紋がついたときは、柔らかい清潔な木綿の布に無水アルコール(エタノール)または市販のレンズクリーナーを少量湿らせ、レンズの中心から外周へ渦巻き状に、拭きむら、拭き残りのないように注意して拭いてください。
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シンナーやベンジンなどの有機溶剤は絶対に使用しないでください。
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レンズ表面の汚れや傷を防ぐためには、ニュートラルカラーNCをお使いいただけます。また、レンズのフードも役立ちます。
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レンズをケースに入れるときは、必ずレンズキャップを取り付けてください。
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フードをレンズに装着した状態で、フードだけを持たないでください。
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レンズを長期間使用しないときは、カビやサビを防ぐために、高温多湿のところを避けて風通しのよい場所に保管してください。また、直射日光の当たるところ、防虫剤のあるところも避けてください。
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レンズを水にぬらすと、部品がサビつくなどして故障の原因となりますのでご注意ください。
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ストーブの前など、高温になるところに置かないでください。極端に温度が高くなると、外観の一部に使用している強化プラスチックが変形することがあります。