階調モード

  1. Gボタン
  2. C静止画撮影メニュー

静止画撮影時の階調モードを[SDR]または[HLG]から選べます。

  • 撮影モードがSCNの場合、[SDR]に固定されます。
項目内容
SDR標準の明るさの幅(ダイナミックレンジ)に対応した階調モードです。JPEG画像(拡張子「.JPG」)を撮影できます。
HLGHDR(High Dynamic Range)に対応した階調モードです。HEIF画像(拡張子「.HIF」)を撮影できます。SDRに比べて広いダイナミックレンジを出力できます。
  • 撮影画面に「HLG」が表示されます。
  • 撮影したHLG静止画を適切な階調で再生するには、HLGに対応したモニター、パソコン、OS、アプリケーションなどの環境が必要です。詳しくは、下記URLをご覧ください。
    https://onlinemanual.nikonimglib.com/notice/hlg_setting_guide/ja/

HLG静止画の撮影について

  • 階調モードを[HLG]に設定すると、[SDR]に比べて撮影画面にノイズ(ざらつき、むら、すじ)が目立ちやすくなります。
  • 静止画撮影メニュー[ISO感度設定]>[制御上限感度]で設定できる下限はISO 800になります。
  • 高感度(Hi 0.3 ~ Hi 2.0)は設定できません。
  • タイムラプス動画のファイル形式は[H.265 10-bit(MOV)]に固定されます。
  • 静止画撮影メニュー[色空間]は「BT.2100」に固定されます。
  • 静止画撮影メニュー[アクティブD-ライティング]、[多重露出]、[HDR合成]は設定できません。
  • レリーズモードの[C15]および[C30]、カスタムメニューd3[プリキャプチャー記録設定]は設定できません。

HLG静止画についてのご注意

階調モードを[HLG]に設定して撮影した画像は次のような制限があります。

  • HLG静止画は画像合成できません。再生時のiメニュー[画像編集]で画像合成を選んでも画像選択画面に表示されません。
  • HLG静止画はSnapBridgeアプリを使用してスマートフォンに転送できますが、OSやアプリのバージョンによっては表示できない場合があります。

階調モードHLG設定時のカメラの画像モニター/ファインダーの表示について

階調モードを[HLG]に設定すると、カメラの撮影画面または再生画面にノイズ(ざらつき、むら、すじ)が発生したり、高彩度やハイライトの再現性が低下したりする場合があります。また、撮影した静止画をカメラの画像モニターまたはファインダーで1コマ表示すると、表示中の画像に階調段差が生じる場合がありますが、撮影した画像には影響ありません。適切な階調を確認するには、HLGに対応したモニター、パソコン、OS、アプリケーションなどをご使用ください。

HLGについて

HLG(Hybrid Log Gamma)とは、テレビ放送など高画質の映像出力に対応する技術方式です。

  • 標準画質(SDR)の画像と比べて中間部からハイライト部の輝度の情報量を増加することで、より幅広い映像表現を実現しています。
  • 画像のシャドー部から中間部までは輝度の情報量をSDRに合わせることで、HDR非対応の映像機器と互換性を保っています。

ピクチャーコントロールの設定について

  • 階調モードを[SDR]に設定している場合、静止画撮影メニュー[ピクチャーコントロール]または[カスタムピクチャーコントロール]で画像の仕上がりを選べます。
  • 階調モードを[HLG]に設定している場合、静止画撮影メニュー[ピクチャーコントロール(HLG)]で画像の仕上がりを選べます。

HLG静止画の再生/編集について

ニコンのソフトウェアNX Studioを使用して、HLG静止画(HEIF画像)の再生および編集ができます。

  • NX Studioはニコンダウンロードセンターから無料でダウンロードできます。
  • 階調モードを[SDR]に設定して撮影した画像と比べて、一部の編集機能に制限があります。