外部レコーダーと接続する
動画モード時にHDMIに対応した外部レコーダーに接続すると、直接HDMI機器で録画することもできます。
- 外部レコーダー接続時にカメラにメモリーカードを挿入している場合、動画は外部レコーダーとメモリーカード両方に記録されます。メモリーカードを挿入していない場合、外部レコーダーのみに記録されます。
- HDMI外部機器接続時の設定を変更する
- HDMI外部機器接続時のYCbCrおよび出力ビット数について
- HDMI外部機器接続時の階調モードについて
- 外部レコーダーをカメラから操作する
- 外部レコーダーに記録する動画のファイル名にカメラでのファイル名を含める
HDMI外部機器接続時の設定を変更する
セットアップメニュー[HDMI]で、HDMI対応機器との接続時の設定を変更できます。
項目 | 内容 |
---|---|
[出力解像度] | HDMI対応機器への出力解像度を[オート]、[2160p(プログレッシブ)]、[1080p(プログレッシブ)]、[1080i(インターレース)]※、[720p(プログレッシブ)]から選べます。 |
[出力レンジ] | ビデオ信号の色階調の入力範囲(RGBレンジ)は、HDMI対応機器によって異なります。通常は、HDMI対応機器に合わせて自動で出力レンジを切り換える[オート]をお使いください。HDMI対応機器のRGBレンジを識別できない場合は、次のいずれかを選んでください。
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[出力映像への情報表示] | HDMI対応機器に撮影情報を表示するかどうかを設定します。[ON]に設定して外部レコーダーで動画を記録した場合、アイコンなどの撮影情報も一緒に記録されます。 |
[出力中のカメラ側表示] | HDMI対応機器との接続時に、カメラの画像モニターを表示させるかどうかを設定します。
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- [出力解像度]を[オート]に設定している場合、外部レコーダーが対応していても1080iでは出力されません。インターレース方式で出力したい場合は[1080i(インターレース)]に設定してください。
[出力解像度]について
- セットアップメニュー[HDMI]>[出力解像度]を[オート]に設定すると、カメラが設定している画像サイズおよびフレームレートに外部レコーダーが対応しているかどうかを自動的に検出します。対応していない場合、カメラは次の表の順に外部レコーダーが対応している解像度/フレームレートを探して出力します。いずれの解像度/フレームレートにも外部レコーダーが対応していない場合、何も出力されません。
画像サイズ/フレームレート 外部レコーダーに出力される解像度/フレームレートの順番 [3840×2160 60p] 1080/60p → 2160/30p → 1080/30p [3840×2160 50p] 1080/50p → 2160/25p → 1080/25p [3840×2160 30p] 2160/30p → 1080/30p [3840×2160 25p] 2160/25p → 1080/25p [3840×2160 24p] 2160/24p → 1080/24p [1920×1080 120p]
[1920×1080 30p 4倍スロー]
[1920×1080 24p 5倍スロー]1080/120p → 1080/60p → 1080/30p [1920×1080 100p]
[1920×1080 25p 4倍スロー]1080/100p → 1080/50p → 1080/25p [1920×1080 60p] 1080/60p → 1080/30p [1920×1080 50p] 1080/50p → 1080/25p [1920×1080 30p] 1080/30p [1920×1080 25p] 1080/25p [1920×1080 24p] 1080/24p - セットアップメニュー[HDMI]>[出力解像度]を[オート]以外に設定すると、設定した出力解像度で外部レコーダーに出力されます。次の場合はHDMI出力されません。
- 撮影する動画の画像サイズよりも高い出力解像度を選んでいる場合
- 設定した出力解像度に外部レコーダーが対応していない場合
[出力解像度]を[オート]以外に設定した場合のフレームレートについて
撮影する動画のフレームレートを120p、100p、60p、50pに設定している場合に、外部レコーダーが設定しているフレームレートに対応していないときは次の通りに変更して出力します。
- 120pの場合はまず60pに変更します。60pにも対応していない場合は30pに変更します。
- 100pの場合はまず50pに変更します。50pにも対応していない場合には25pに変更します。
- 60pの場合は30pに変更します。
- 50pの場合は25pに変更します。
[出力解像度]で[1080i(インターレース)]を設定した場合のフレームレートについて
撮影する動画のフレームレートを120p、60p、30p、24pに設定している場合、常に60iで出力されます。100p、50pおよび25pに設定している場合、常に50iで出力されます。
[出力解像度]で[720p(プログレッシブ)]を設定した場合のフレームレートについて
撮影する動画のフレームレートを120p、60p、30p、24pに設定している場合、常に60pで出力されます。100p、50pおよび25pに設定している場合、常に50pで出力されます。
拡大表示について
動画記録待機中または動画記録中にXボタンを押すと、カメラの撮影画面は拡大表示されますが、外部レコーダーにHDMI出力した映像は拡大表示されません。
HDMI外部機器接続時のYCbCrおよび出力ビット数について
動画撮影メニュー[動画記録ファイル形式]や[画像サイズ/フレームレート]の設定によって外部機器に出力されるYCbCrおよびビット数が次のようになります。
動画記録ファイル形式 | 画像サイズ/フレームレート | YCbCrおよび出力ビット数 |
---|---|---|
H.265 10-bit(MOV) | 3840×2160 60p/50p/30p/25p/24p | 4:2:2 10-bit |
1920×1080 | ||
H.265 8-bit(MOV) | 3840×2160 60p/50p/30p/25p/24p | 4:2:2 8-bit |
1920×1080 | ||
H.264 8-bit(MP4) | 1920×1080 | 4:2:2 8-bit |
10ビットの外部レコーダーへの伝送について
接続している外部レコーダーが10ビットに対応している場合のみ、10ビットでの伝送が可能です。
HDMI外部機器接続時の階調モードについて
階調モードは動画撮影メニュー[動画記録ファイル形式]で設定したモードで出力されます。[HLG]に設定している場合、HDR(HLG)に対応した環境が必要です。
外部レコーダーをカメラから操作する
動画撮影メニュー[外部記録制御(HDMI)]を[ON]に設定すると、カメラ側の操作に連動して外部レコーダーの録画の開始および終了を行えます。
- お使いの外部レコーダーが対応しているかどうかは、外部レコーダーのメーカーにお問い合わせください。
- カスタムメニューc3[パワーオフ時間]>[半押しタイマー]で設定した時間が経過すると、画像モニターが自動的に消灯して外部レコーダーにも映像が送られなくなります。[半押しタイマー]の設定は、動画を撮影する時間よりも長い時間を設定するか、[制限なし]にすることをおすすめします。
- [ON]に設定すると、カメラの画像モニターにアイコン(動画記録待機中:A、動画記録中:B)が表示されます。動画を記録するときは、外部レコーダーの表示や、外部レコーダーで動画が記録されていることをご確認ください。
- [ON]に設定すると、テレビなどに外部出力している場合に画像が乱れることがあります。
外部レコーダーに記録する動画のファイル名にカメラでのファイル名を含める
Atomos社の外部レコーダーを接続してカメラのメモリーカードと外部レコーダーの両方に動画を記録する場合に、外部レコーダーに記録するファイル名の一部にカメラのメモリーカードに記録する動画のファイル名を入れることができます。両方の動画ファイルに共通の文字列が入ることで、動画編集時にファイルの紐づけがしやすくなります。
- カメラにメモリーカードが挿入され、動画撮影メニュー[外部記録制御(HDMI)]が[ON]に設定されている状態で動画記録を開始すると、カードに記録される動画のファイル名が外部レコーダーに送信されます。
- 拡張子は外部レコーダーに送信されません。
- ファイル名の送信に対応しているAtomos社の外部レコーダーは次の通りです(2024年3月現在)。
- Ninja(2023年発売モデル)
- Ninja Ultra
- Ninja V
- Ninja V+
- Shogun(2023年発売モデル)
- Shogun Ultra
- Shogun Connect
対応外部レコーダーについて
- 製品によっては販売が終了している場合があります。対応製品の詳細はAtomos社にお問い合わせください。
- 製品によってはATOMOS OSのアップグレードや、レコーダーの有償アクティベーションが必要となる場合があります。詳細はAtomos社にお問い合わせください。
- 外部レコーダーの設定方法や記録されるファイル名の詳細については、外部レコーダーの説明書などでご確認ください。