オートブラケティング

  1. Gボタン
  2. C静止画撮影メニュー

明るさ(露出)、フラッシュの発光量、ホワイトバランス、アクティブD-ライティング(ADL)の設定をカメラが自動的に変えながら撮影します。画像の明るさやフラッシュの発光量の調整が難しい場合や複数の光源が混在していてホワイトバランスを決めにくい場合の撮影に効果的です。

項目内容
オートブラケティング撮影ON]に設定すると、ブラケティング撮影を開始します。
オートブラケティングのセットオートブラケティングの種類を設定できます。
  • AE・フラッシュブラケティング]:露出値(AE)とフラッシュの発光量を変えながら撮影します。
  • AEブラケティング]:露出値(AE)を変えながら撮影します。
  • フラッシュブラケティング]:フラッシュの発光量を変えながら撮影します。
  • WBブラケティング]:ホワイトバランスの色温度を変えながら撮影します。
  • ADLブラケティング]:アクティブD-ライティングの効果の度合いを変えながら撮影します。
コマ数オートブラケティングで撮影するコマ数を設定できます。
補正ステップオートブラケティングのセット]が[ADLブラケティング]以外の場合、ブラケティングの変化の度合いを設定できます。
効果の度合いオートブラケティングのセット]が[ADLブラケティング]の場合、アクティブD-ライティングの効果の度合いを設定できます。

AEブラケティング、フラッシュブラケティングの撮影方法

補正なし
-1段補正
+1段補正
  1. 静止画撮影メニュー[オートブラケティング]を選んでマルチセレクターの2を押す
  2. [オートブラケティングのセット]で[AE・フラッシュブラケティング]、[AEブラケティング]または[フラッシュブラケティング]を選ぶ
    設定項目として[コマ数]と[補正ステップ]が表示されます。
  3. 撮影コマ数を設定する
    • コマ数]を選んでマルチセレクターの42を押すと、撮影コマ数を設定できます。
  4. 補正ステップを設定する
    • 補正ステップ]を選んで42を押すと、補正ステップを設定できます。
    • 補正ステップは、カスタムメニューb2[露出設定ステップ 幅]が[設定1/3段(補正1/3段)]の場合、0.3(1/3段)、0.7(2/3段)、1.0(1段)、1.3(1+1/3段)、1.7(1+2/3段)、2.0(2段)、2.3(2+1/3段)、2.7(2+2/3段)、3.0(3段)から選ぶことができます。補正ステップを2.0以上に設定した場合、撮影コマ数は最大5枚です。手順3で撮影コマ数を7枚または9枚に設定していても、自動的に5枚に変更されます。
    • 補正ステップが0.3のときの撮影コマ数と撮影順序は次の表の通りです。
    [コマ数]AE・フラッシュブラケティングインジケーター撮影コマ数撮影順序
    3F30/-0.3/+0.3
    5F50/-0.7/-0.3/+0.3/+0.7
    7F70/-1.0/-0.7/-0.3/+0.3/+0.7/+1.0
    9F90/-1.3/-1.0/-0.7/-0.3/+0.3/+0.7/+1.0/+1.3
  5. [オートブラケティング撮影]を[ON]にする
    ON]に設定すると撮影画面にアイコンが表示され、ブラケティング撮影を開始できます。
  6. 撮影する
    • 設定した撮影コマ数を撮影してください。
    • シャッタースピードと絞り値は補正された値が表示されます。
    • 撮影画面に、AE・フラッシュブラケティングのアイコンと残りの撮影コマ数、AE・フラッシュブラケティングインジケーターが表示されます。撮影するたびに残りのコマ数表示が減少し、コマ数を示す表示がAE・フラッシュブラケティングインジケーター上から消えます。
      撮影コマ数:3
      補正ステップ:0.7
      1コマ撮影した状態
    • AEブラケティングと露出補正を同時に設定すると、両方の補正値が加算されたAEブラケティング撮影が行えます。

AEブラケティング、フラッシュブラケティングについて

  • AE・フラッシュブラケティング]では、AEブラケティングとフラッシュブラケティングを同時に行います。AEブラケティングだけを行いたいときは[AEブラケティング]を、フラッシュブラケティングだけを行いたいときは[フラッシュブラケティング]を選びます。フラッシュブラケティングはi-TTL調光時および絞り連動外部自動調光(qA)時(別売の絞り連動外部自動調光対応スピードライト使用時のみ)に使用できます(スピードライトの調光方式について使用できるスピードライト)。
  • セルフタイマー撮影時には、シャッターボタンを全押しすると、カスタムメニューc2[セルフタイマー]>[撮影コマ数]で設定した撮影コマ数にかかわらず、[オートブラケティング]>[コマ数]で設定したコマ数を撮影します。

AE・フラッシュブラケティング、AEブラケティング、フラッシュブラケティング撮影について

  • レリーズモードを連続撮影に設定した場合、シャッターボタンを全押しし続けると、セットしたコマ数の撮影が終了した時点でいったん停止します。シャッターボタンを押し直すと、次の連続撮影が可能になります。
  • 撮影中に電源をOFFにしてもう一度ONにすると、1コマ目から撮影を行います。

AEブラケティング

AEブラケティングでは、撮影モードによって補正される内容(シャッタースピード、絞り値)が異なります。

撮影モード補正される内容
Pシャッタースピードと絞り値※1
S絞り値※1
Aシャッタースピード※1
Mシャッタースピード※2、3、4
  1. 静止画撮影メニュー[ISO感度設定]>[感度自動制御]が[ON]のときは、シャッタースピードや絞り値が制御範囲を超えると自動的にISO感度が変化します。
  2. 静止画撮影メニュー[ISO感度設定]>[感度自動制御]が[ON]のときは、まずISO感度を変化させて基準となる露出を適正露出に近づけてから、AEブラケティングでシャッタースピードを変化させます。
  3. 静止画撮影メニュー[ISO感度設定]>[感度自動制御]が[OFF]のときは、カスタムメニューe5[BKT変化要素(Mモード)]により変化する内容をシャッタースピードと絞り値の両方、絞り値のみ、あるいはシャッタースピードのみに変更できます。
  4. カスタムメニューd7[Mモード時のシャッタースピード延長]を[ON]にして30秒よりも遅いシャッタースピードに設定している場合、シャッタースピードは補正されません。

AE、フラッシュブラケティング撮影をやめるには

静止画撮影メニュー[オートブラケティング]>[オートブラケティング撮影]を[OFF]にしてください。一度[OFF]にしてもう一度[ON]にすると、1コマ目から撮影を行います。

WBブラケティングの撮影方法

  1. 静止画撮影メニュー[オートブラケティング]を選んでマルチセレクターの2を押す
  2. [オートブラケティングのセット]で[WBブラケティング]を選ぶ
    設定項目として[コマ数]と[補正ステップ]が表示されます。
  3. コマ数を設定する
    • コマ数]を選んでマルチセレクターの42を押すと、撮影コマ数を設定できます。
  4. 補正ステップを設定する
    • 補正ステップ]を選んで42を押すと、補正ステップを設定できます。
    • 補正ステップは、1(1段)、2(2段)、3(3段)から選ぶことができます。
    • ホワイトバランス補正ステップの1段は、約5ミレッドに相当します。A方向に数が大きくなるごとにアンバーが強くなります。B方向に数が大きくなるごとにブルーが強くなります。
    • 補正ステップが1のときの撮影コマ数と撮影順序は次の表の通りです。
    [コマ数]WBブラケティングインジケーター撮影コマ数補正ステップ撮影順序
    3F3各方向1段0/A1/B1
    5F5各方向1段0/A2/A1/B1/B2
    7F7各方向1段0/A3/A2/A1/B1/B2/B3
    9F9各方向1段0/A4/A3/A2/A1/B1/B2/B3/B4
  5. [オートブラケティング撮影]を[ON]にする
    ON]に設定すると撮影画面にアイコンが表示され、ブラケティング撮影を開始できます。
  6. 撮影する
    • シャッターボタンを1回全押しすると、設定した全てのコマ数の画像が記録されます。
    • ホワイトバランスを微調整している場合は、微調整値にWBブラケティングの補正ステップが加算されます。
    • WBブラケティングの撮影コマ数が記録可能コマ数より多い場合、シャッターがきれません。新しいメモリーカードに交換すると撮影できます。

WBブラケティングの制限について

WBブラケティングは、RAWを含む画質モードでは使用できません。

WBブラケティング撮影について

  • WBブラケティングでは、色温度(A(アンバー)からB(ブルー)への横方向)の補正のみを行います。G(グリーン)からM(マゼンタ)への縦方向の補正は行いません。
  • 撮影中に電源をOFFにした場合、全てのコマの記録が終了してから電源が切れます。
  • セルフタイマー撮影時には、シャッターボタンを全押しすると、カスタムメニューc2[セルフタイマー]>[撮影コマ数]で設定した撮影コマ数にかかわらず、WBブラケティングで設定した撮影コマ数が全て記録されます。

WBブラケティング撮影をやめるには

静止画撮影メニュー[オートブラケティング]>[オートブラケティング撮影]を[OFF]にしてください。

ADLブラケティングの撮影方法

  1. 静止画撮影メニュー[オートブラケティング]を選んでマルチセレクターの2を押す
  2. [オートブラケティングのセット]で[ADLブラケティング]を選ぶ
    設定項目として[コマ数]と[効果の度合い]が表示されます。
  3. コマ数を設定する
    • コマ数]を選んでマルチセレクターの42を押すと、撮影コマ数を設定できます。
    • 設定した撮影コマ数により、ブラケティングの内容が次のように異なります。
      撮影コマ数ブラケティングの内容
      2コマしない]→(手順4で設定するアクティブD-ライティングの度合い)
      3コマしない]→[弱め]→[標準
      4コマしない]→[弱め]→[標準]→[強め
      5コマしない]→[弱め]→[標準]→[強め]→[より強め
    • 撮影コマ数を3コマ以上に設定した場合は、手順5に進んでください。
  4. アクティブD-ライティングの度合いを設定する
    • 効果の度合い]を選んで42を押すと、撮影コマ数が2コマのときの2コマ目のアクティブD-ライティングの度合いを設定できます。
    • アクティブD-ライティングの度合いは、次のようになります。
      [効果の度合い]ブラケティングの内容
      OFF Lしない]→[弱め
      OFF Nしない]→[標準
      OFF Hしない]→[強め
      OFF H+しない]→[より強め
      OFF AUTOしない]→[オート
  5. [オートブラケティング撮影]を[ON]にする
    ON]に設定すると撮影画面にアイコンが表示され、ブラケティング撮影を開始できます。
  6. 撮影する
    • 設定した撮影コマ数を撮影してください。
    • 撮影画面に、ADLブラケティングのアイコンと残りの撮影コマ数が表示されます。撮影するたびに残りのコマ数表示が減少します。

ADLブラケティング撮影について

  • レリーズモードを連続撮影に設定した場合、シャッターボタンを全押しし続けると、セットしたコマ数の撮影が終了した時点でいったん停止します。シャッターボタンを押し直すと、次の連続撮影が可能になります。
  • 撮影中に電源をOFFにしてもう一度ONにすると、1コマ目から撮影を行います。
  • セルフタイマー撮影時には、シャッターボタンを全押しすると、カスタムメニューc2「セルフタイマー」>[撮影コマ数]で設定した撮影コマ数にかかわらず、[オートブラケティング]>[コマ数]で設定したコマ数を撮影します。

ADLブラケティング撮影をやめるには

静止画撮影メニュー[オートブラケティング]>[オートブラケティング撮影]を[OFF]にしてください。