静止画を撮影する
静止画撮影にはファインダーを見ながら撮影する方法(ファインダー撮影)と、画像モニターを見ながら撮影する方法(ライブビュー撮影)があります。
ファインダーを見ながら撮影する(ファインダー撮影)
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カメラを構える
脇を軽く締め、右手でカメラのグリップを包み込むようにしっかりと持ち、左手でレンズを支えます。
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構図を決める
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ファインダーを見ながら構図を決めてください。
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被写体をAFエリアフレーム内に配置します。
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シャッターボタンを軽く押して(半押しして)、ピントを合わせる
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ピントが合うと、ファインダー内のピント表示(I)が点灯します。
ファインダー内ピント表示
意味
(点灯)
被写体にピントが合っています。
(点灯)
目的の被写体よりも手前にピントが合っています。
(点灯)
目的の被写体よりも後方にピントが合っています。
(点滅)
オートフォーカスでのピント合わせができません。
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AF-ONボタンを押してもピント合わせができます。
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シャッターボタンを半押ししたまま、さらに深く押し込んで(全押しして)撮影する
メモリーカードアクセスランプが点灯している間は、画像を記録しています。メモリーカードアクセスランプ点灯中に、メモリーカードやバッテリーの取り出し、ACアダプター(別売)の取り外しは行わないでください。
このカメラには、バッテリーの消耗を抑えるための「半押しタイマー」という機能があります。半押しタイマーは、シャッターボタンを軽く押す(半押しする)とオンになり、何も操作が行われないまま約6秒経過すると、オフになります。半押しタイマーがオフになると、上面表示パネルのシャッタースピード、絞り値の表示とファインダー内の全ての表示が消灯します。もう一度シャッターボタンを半押しすると、半押しタイマーがオンになり、元の状態に戻ります。半押しタイマーの作動時間は、カスタムメニューc2[
]で変更できます。
半押しタイマーがオンのとき |
半押しタイマーがオフのとき |
このカメラは、縦位置にカメラを構えて撮影するときに便利な縦位置シャッターボタン、縦位置マルチセレクター、縦位置メインコマンドダイヤル、縦位置サブコマンドダイヤル、縦位置Fnボタン、縦位置AF-ONボタンを装備しています。
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縦位置撮影用のボタンやダイヤルを誤って使わないようにロック(固定)するには、縦位置シャッターボタンロックレバーをLの位置に回します。
画像モニターを見ながら撮影する(ライブビュー撮影)
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ライブビューセレクターをC(静止画ライブビュー)に合わせる
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aボタンを押す
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ミラーアップしてライブビューを開始します。ファインダー内が暗くなり、画像モニターに被写体が表示されます。
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ライブビュー中は、実際に撮影される動画や静止画の露出(明るさ)を画像モニターで確認できます。
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カメラを構える
右手でカメラのグリップを包み込むようにしっかりと持ち、左手でレンズを支えます。
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構図を決める
被写体を画面の中央付近に配置します。
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シャッターボタンを半押しして、ピントを合わせる
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シャッターボタンを半押しすると、ピントが合った時点でフォーカスがロックされます。
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ピントが合うとフォーカスポイントが緑色で点灯します。被写体が近すぎるなどピントが合わないときは、フォーカスポイントは赤色で点滅します。
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ライブビュー時にJボタンを押すと、図のような露出プレビュー画面に切り替わります。露出プレビューに設定すると、表示されたシャッタースピード、絞り値、ISO感度での撮影で、どのような露出(明るさ)になるのかを画像モニターで確認しながら静止画撮影できます。露出補正は、通常と同じ±5段まで設定できますが、画像モニターで確認できるのは±3段までになります。
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シャッターボタンを全押しして撮影する
撮影時は画像モニターが消灯します。
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aボタンを押してライブビューを終了する
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画像モニターの表示に次のような現象が発生することがありますが、実際に記録される画像に影響はありません。
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動きのある被写体が歪む(電車や自動車など、高速で画面を横切る被写体が歪む/カメラを左右に動かした場合、画面全体が歪む)
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ジャギー、偽色、モアレ、輝点が発生する
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周囲でスピードライトやフラッシュなどが発光されたり、イルミネーションなどの点滅する光源がある場合、画面の一部が明るくなったり、明るい横帯が発生する
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蛍光灯、水銀灯、ナトリウム灯などの照明下で、ライブビュー表示中に画面にちらつきや横縞が生じる「フリッカー現象」は、動画撮影メニューの[
]で低減できますが、設定しているシャッタースピードによっては、撮影した静止画に記録されることがあります。 -
適正露出や画像に影響を与える接眼部からの逆入射光を防ぐため、シャッターボタンを押す前にアイピースシャッターレバーを押し上げてアイピースシャッターを閉じることをおすすめします。
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ライブビュー表示中は、太陽など強い光源にカメラを向けないでください。内部の部品が破損するおそれがあります。
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ライブビュー中は、カスタムメニューc2[
]の設定にかかわらず、半押しタイマーはオフになりません。
自動的にライブビューを終了する30 秒前から、画像モニターの左上にカウントダウンを表示します。
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カスタムメニューc4[
]の設定により終了する場合は、終了30秒前から黒字で表示し、終了5秒前から赤字で表示します。[ ]の[ ]を[ ]に設定している場合も、カメラ内部の温度上昇などによりライブビューが終了する場合があります。 -
カメラ内部の温度上昇により終了する場合は、終了30秒前から赤字で表示します。撮影条件によっては、ライブビュー開始後すぐにカウントダウンが始まることがあります。
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シャッタースピードがA(バルブ)または%(タイム)の場合、露出プレビューには切り替わりません。また、次の場合は、露出プレビューの表示が実際に撮影される画像と異なります。
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別売スピードライト装着時
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[
]または[ ]を設定した場合 -
ピクチャーコントロールの[ピクチャーコントロールの調整項目)
]が[ ](オート)の場合( -
シャッタースピードをpに設定した場合
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オートブラケティング撮影時
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被写体が極端に明るい場合や暗い場合には、画像の明るさを正しく表示できないことがあります(露出インジケーターが点滅します)。
ライブビューで静止画を撮影するとき、シャッターボタンの代わりにタッチ操作でピントを合わせたり、シャッターをきることができます(ピントを合わせる/シャッターをきる)。
ライブビュー中にXボタンを押すと、拡大表示できます(最大約11倍)。
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Xボタンを押すごとに拡大率が上がり、W(M)ボタンを押すごとに拡大率が下がります。
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拡大表示時は、画面の右下に構図のどの部分を拡大しているかを表すナビゲーションウィンドウ(グレーの枠)が表示されます。
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拡大表示時は、マルチセレクターを操作すると、見たい部分に移動できます。
ライブビュー中にPvボタンを押すと開放絞りになり、ピントが確認しやすくなります。再度Pvボタンを押すか、オートフォーカスでピントを合わせると、設定した絞り値に絞り込まれます。開放絞りにしたままでシャッターボタンを全押しすると、設定した絞り値に絞り込まれてから撮影します。開放絞り中は画像モニターに開放絞りのアイコン(t)が表示されます。