AFモードボタンを使うと、AFモードとAFエリアモードを設定できます。AFモードではピント合わせの方法を、AFエリアモードではオートフォーカス時のフォーカスポイントの選択方法を設定します。

AFモードの設定方法

AFモードボタンを押しながら、メインコマンドダイヤルを回します。選べる項目は、カメラの設定によって異なります。

ファインダー撮影時

AFモードの設定は、ファインダー撮影時は上面表示パネルおよびファインダー内表示に表示されます。

項目

内容

AF-S

[ シングルAF]

静止している被写体の撮影に適しています。シャッターボタンを半押しすると、ピントが合った時点でフォーカスがロックされます。

AF-C

コンティニュアスAF

スポーツなど動きのある被写体の撮影に適しています。シャッターボタンを半押しし続けている間はフォーカスロックはされず、被写体の動きに合わせてピントを追い続けます。

ライブビュー撮影時/動画撮影時

AFモードの設定は、ライブビュー撮影時または動画撮影時は画像モニターに表示されます。

項目

内容

AF-S

[シングルAF]

静止している被写体の撮影に適しています。シャッターボタンを半押しすると、ピントが合った時点でフォーカスがロックされます。

AF-F

フルタイムAF

動いている被写体の撮影に適しています。シャッターボタンを半押しするまで、カメラは被写体の動きに合わせてピントを合わせ続けます。半押しすると、ピントが合った時点でフォーカスがロックされます。

AFエリアモードの設定方法

AFモードボタンを押しながらサブコマンドダイヤルを回します。選べる項目は、AFモードの設定によって異なります。

ファインダー撮影時

AFエリアモードの設定は、ファインダー撮影時は上面表示パネルおよびファインダー内表示に表示されます。

項目

内容

シングルポイントAF

選んだフォーカスポイントだけを使ってピント合わせをします。

  • 静止している被写体の撮影に適しています。

ダイナミックAF(9点)]/[ダイナミックAF(25点)]/[ダイナミックAF(49点)]/[ダイナミックAF(105点)

撮影者が選んだ1つのフォーカスポイントから被写体が一時的に外れても、周辺のフォーカスポイントからのピント情報を利用してピントを合わせます。ダイナミックAFはAFモードがAF-Cの場合に選べます。

  • 不規則な動きをする被写体の撮影に適しています。点数が多いほど広い範囲でピントを合わせることができます。

3D-トラッキング

選んだフォーカスポイントで被写体にピントを合わせると、シャッターボタンを半押ししている間は被写体の動きに合わせて、フォーカスポイントを自動的に切り換えて被写体にピントを合わせ続けます。3D-トラッキングはAFモードがAF-Cの場合に選べます。

  • 左右に動く被写体を自由な構図で撮影するのに適しています。

グループエリアAF]/[グループエリアAF(C1)]/[グループエリアAF(C2)

撮影者が選んだフォーカスポイント(グループ)を使ってピント合わせをします。

  • スナップ撮影や、動きのある被写体、[シングルポイントAF]ではとらえにくい被写体の撮影などに適しています。

  • グループエリアAF(C1)]または[グループエリアAF(C2)]は、グループに含めるフォーカスポイントの縦と横の数を、マルチセレクターで設定できます。ピントを合わせたい範囲や形状がある程度決まっている被写体の撮影などに適しています。

オートエリアAF

カメラが自動的に全てのフォーカスポイントから被写体を判別してピントを合わせます。また、人物の顔を認識した場合は優先してピントを合わせます。

グループエリアAF(C1)]または[グループエリアAF(C2)]のフォーカスポイントの数を設定するには
  • グループエリアAF(C1)]または[グループエリアAF(C2)]が選ばれた状態で、AFモードボタンを押しながらマルチセレクターの42を押すとフォーカスポイントの横の数を変更できます。13を押すと、縦の数を変更できます。フォーカスポイントの数は上面表示パネルに表示されます。

    1

    横のフォーカスポイント数

    2

    縦のフォーカスポイント数

  • ファインダーを見ながらフォーカスポイントの数を変更すると、AFエリアの形状を確認できます。

  • フォーカスポイントの数は、カスタムメニューa10[グループエリアAF(C1/C2)の設定]でも設定できます。

ライブビュー撮影時/動画撮影時

AFエリアモードの設定は、ライブビュー撮影時または動画撮影時は画像モニターに表示されます。

項目

内容

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顔認識AF

カメラが人物の顔を自動的に認識し、フォーカスポイントが黄色の枠に変わります。複数の顔を認識した場合(最大16人まで)、マルチセレクターで枠を移動して他の顔を選ぶこともできます。

  • 記念写真など、人物の顔にピントを合わせたい場合に適しています。

5

ワイドエリアAF

ノーマルエリアAF]よりも広い範囲(エリア)で被写体をとらえてピント合わせを行います。

6

ノーマルエリアAF

撮影者が選んだフォーカスポイントでピント合わせを行います。

n

ターゲット追尾AF

フォーカスポイントを被写体に重ねてマルチセレクターの中央ボタンを押すと、被写体の追尾を開始し、被写体の動きに合わせてフォーカスポイントが移動します。もう一度中央ボタンを押すと、追尾を終了します。

  • 指定した被写体を追尾させたい場合に適しています。

フォーカスポイントを自分で選ぶ

AFエリアモードが[オートエリアAF]、[顔認識AF]および[ターゲット追尾AF]以外の場合は、フォーカスポイントを自分で選べます。フォーカスポイントの位置は、マルチセレクターの1342またはななめを押して変更します。

フォーカスポイントをロックするには

フォーカスポイントロックレバーを回してLの位置に合わせると、フォーカスポイントをロック(固定)できます。ロックを解除するには、フォーカスポイントロックレバーをIの位置に合わせます。